一般の人には何でもないことが、特定の人にとってはカブレ、腫れなどの炎症を起こす原因となることがあります。そのような体質のことをアレルギー体質と呼びます。例えば、花粉を吸ったりサバなどの青魚を食べているうちに、体内に抗体(こうたい)というものができ、同じ人がまた花粉を吸ったりサバを食べたりしたときに、アレルギー反応が起きるのです。
化粧品や金属などの場合は、肌の一部分に接触を繰り返すうちに抗体ができ、やがて接触性の皮膚炎を起こす場合があります。
アレルギー反応は、特定の物質に対して抗体を持つ人だけに起きる反応ですが、ある日突然起こることが多く、一度反応が起きると、その原因物質に対するアレルギーが一生続くこともあります。万一、化粧品を使用した際に何らかの症状が出たら、できるだけ早めに皮膚科専門医の診療を受けて原因を特定し、自分に合わない成分が配合されている商品の使用は控えましょう。