当社では顔、ヘア、ボディなど身体のさまざまな部位にご使用いただくための化粧品を販売していますが、商品裏面を見ると、「洗顔料」「ハンドクリーム」「ボディソープ」など適用部位の名称が用いられているものがあります。これはお客様が商品を選択するための基準となる名称であり、その商品がどのような部位に用いられるのか、あるいはどのような用途に用いられるかを明確にする目的で記載しています。
皆様ご存知の通り顔や頭皮、ボディでは肌の性質が異なるため、汗や皮脂の分泌量にも差があり、清涼感やベタつき感の感じ方も異なります。そのため、新規に化粧品を処方開発する際は、使用する部位の肌質に合わせ、最も快適に、効果的に使えるよう処方を組んでいきます。例えば、一般的なボディ用化粧品は消費者ニーズに合わせ、ベタつかず、さらりとした感触に処方組みされる場合が多いので、ボディ用日焼け止めクリームなどはお顔用に比べ、軽めの使用感に仕上がっています。ボディにつけるには最良の処方組みですがこれをそのまま、顔につけた場合はどうでしょう。お顔の肌質には合っていませんので保湿不足で、少し多めに美容液やクリームをつけないと乾燥が気になるかもしれません。
ボディ用美白エッセンスも同じ様に、顔に使っても何か害があるわけではありませんが、ボディ用としてお作りした商品はボディへご使用いただくことで最も効果を発揮するよう作られています。その点ご理解いただき、お顔用のものをお探しのお客様にはお顔用につくられた商品をご紹介させていただきますので、店頭スタッフにお問い合わせください。
なお、一部の化粧用オイルや化粧石けんのように使用部位を特定していない商品は基本的にはお顔、ボディどちらにも使用可能です。輸入化粧品などで「バスソープ」と記載されている石けんも、お顔への使用が可能です。香りがややきつめでもお客様ご自身が気にされなければ、処方的にはお顔への使用も問題はありません。
当社で販売している入浴剤には、浴槽や風呂釜をいためるような成分(イオウなど)を配合していませんので、通常使用において浴槽を傷つけたりすることはありません。イオウが配合されている入浴剤は金属を腐食させる恐れがありますので、注意が必要です。FRP(強化プラスチック)や一部の大理石の浴槽では、一度に多量の入浴剤を使用すると浴槽表面の光沢を失ってしまうものもありますので、商品の注意書きをよく確認した上で、使用法、使用量を守ってご使用ください。入浴剤の種類によっては、残り湯を長時間浴槽に入れておくと浴槽の底や周りが着色されてしまうことがあります。このような場合には風呂用洗剤、もしくは薄めた漂白剤などで掃除すればきれいになりますが、入浴剤をご利用の際は、少なくとも翌日には湯水を抜いていただくようおすすめします。
香料が全く配合されていない化粧品だからといって、無臭とは限りません。化粧品の原料にはそれぞれの匂いがあるからです。こうした原料臭が不快な匂いにならないよう化粧品の開発技術は進んでいますが、匂いの感じ方には個人差がありますので、敏感な方は気になるかもしれません。店頭テスター等で感触や匂いなど十分ご確認いただき、お客様が心地良いと感じていただけた商品をご使用ください。
処方によってはほとんど状態の変わらない商品もありますが、多くの化粧品は製造後、たとえ未開封であっても、わずかずつではありますが、色、匂い、粘度などに変化が現れてきます。まずは少量出してみて、外観上異常がないかご確認いただき、次に少量塗布して皮膚刺激等を感じなければ、お使いいただいても大丈夫です。
クリームに限らず化粧品は全て、容器の上部に一定の空間を残して中身が詰められています。
これは、温度による中身の体積変化に対応したもので、保管状態や季節によって容器内の温度が上昇し、体積が膨張した場合、中身が容器からあふれたり、容器が割れたりするのを防ぐためのものです。
ジェル状の美容液やクリームの場合、開封直後の商品の表面に丸くくぼみのようになっていることがありますが、これは輸送中の振動や落下など、何らかの衝撃が加わることで容器内で中身が動き、空洞が出来たもので、商品不具合による現象ではありません。工場充填された商品は全数重量チェックを受けた後、出荷されていますので、表示容量はきちんと入っています。ご安心ください。
ハウスオブローゼのロングセラー商品『ボディ スムーザー』。裏面の表記を見ていただくと『体温(37℃前後)でやわらかくなる、お肌に優しいスクラブです。極端に高温の場所や直射日光の当たる場所には保管しないでください』と書いてあります。ボディ スムーザーも浴室で使用・保管される方がほとんどだと思いますが、最近は浴室換気乾燥機付のマンションや戸建住宅も増え、昼間お勤めのお客様の場合ですと、夜洗濯して朝まで浴室乾燥機を数時間使用するような状況も考えられます。浴室乾燥機の使用中は浴室内がかなり高温になるため、暑さが苦手なボディ スムーザーの場合表面がうっすら溶けてくる場合があります。周囲の温度が下がれば溶けた部分はまた固まりますが、最後まで快適にご使用いただくためにも暑すぎる場所での保管は避けていただきますようお願い致します。
郵便局の航空便(国際便)を利用する場合、窓口では必ず商品のアルコール度数を聞かれます。これは『郵便法』によりアルコール度数60%以上のものは引火性のある危険物として郵送禁止とされているためです。当社の取り扱い商品でアルコール度数が高いものとしては以下のようなアイテムがあります。
①オードトワレ等の香水類(アルコール度数80~90%前後)
②ヘアトニック類(アルコール度数15~40%前後)
③スティック型ルームディフューザー(アルコール度数40%~70%前後)
なお、化粧水やエマルジョン、シャンプーやボディソープなどの化粧品に配合されているアルコールは数%と極微量で航空便の制限対象とはなりません。
航空法により、機内に持ち込める化粧品類(および医薬部外品)は、一容器あたり0.5リットル又は0.5kg以下、一人あたり2リットル又は2kg以下と定められています。さらに、日本を出発する全ての国際線では、客室内への液体物の持ち込みが制限されています。規定上、100ml以下の個々の容器で、それらの容器を1リットル以下の『ジッパー付き透明プラスチック袋』に入れれば、一人一袋に限り機内持ち込みが可能です。
●航空機の客室への持ち込み制限について
① 液体物のほかにも「ジェル類」や「エアゾール類」も制限対象となります。
② 保安検査後に免税店などで購入したものは機内持ち込み可能ですが、海外で飛行機を乗り継ぐような場合は、その国のルールに従い没収される可能性もありますので事前にご利用の航空会社のサービスカウンターに確認が必要です。
③ 輸入禁止物件に該当する火薬類(花火・クラッカー)、高圧ガス(カセットコンロ用ガス・消火器)、引火性液体(ライター用燃料・ペンキ)、可燃性物質(マッチ・炭)、毒物(殺虫剤・農薬)、酸化性物質(漂白剤)、腐食性物質(水銀・バッテリー)、放射性物質、その他有害物質(磁石・エンジン)、凶器(ナイフ・はさみ)は航空機内への持ち込みが禁止されています。
④ 機内持ち込みの制限事項についての具体的な判断は保安検査場の検査員が行います。
⑤ 制限対象品でも持ち込み可能な場合もありますが、海外においても同様の扱いを保証するものではありませんので、可能な限りスーツケースの中に入れ、航空会社のカウンターで受託手荷物として預けていただくことをおすすめします。
●アルコール類に関する制限について
化粧品で最もアルコール(エタノール)の配合濃度が高いものはオードトワレなどの香水類ですが、機内持ち込みを制限される項目には含まれていません。ただし、機内持ち込み可能な液体物の量には制限がありますので、アトマイザーなどに小分けにして他の化粧品と一緒にジッパー付き透明プラスチック袋に入れて機内に持ち込みます。(ちなみにアルコール飲料の場合、度数70%を超えるものは機内持ち込みも預入も不可です。)
なお、香水以外の化粧品に配合されるアルコールは極微量で、機内持ち込み、預入いずれも制限対象とはなりませんのでご安心ください。
機内持ち込み制限に関する規定は各航空会社によって変わりますし、テロ対策など緊急時は一切持ち込みが許可されない場合もあります。最終的にはご利用の航空会社のサービスカウンターにご確認いただきますようお願いします。
長年愛用していた化粧品が、ある日突然肌に合わなくなるケースはまれにあります。人の皮膚は非常に複雑で、どんなに安全性に配慮した商品開発を行っていても、商品を使用された時のお客様の肌状態や体調、また季節の変化による影響など様々な状況によりお肌にトラブルを起こしてしまう場合があります。このような場合は一時的に商品の使用を中止していただき、お肌の状態が改善するまで積極的なお手入れはお休みしましょう。症状が改善しない場合は、皮膚科の先生にご相談されることをおすすめいたします。