お客様がお使いのスポンジは、汚れてはいませんか?水分や油分、汗、皮脂などの汚れがついたままのスポンジを重ねて使っていると、スポンジの汚れがファンデーションに付着し、表面が硬くなってしまうことがあります。この現象を「ケーキング」と呼びますが、プレストパウダーやアイシャドー、チークなどでも同様に発生します。ファンデーションをつける際はスキンケア化粧品を十分肌になじませ、お肌が湿っている場合はティッシュで軽くおさえてからつけるように、またスポンジやチップは毎回きれいな面を使用し、汚れたらこまめに洗って清潔を心がけていただくようお願いします。洗い替え用にもう一枚スポンジをご用意いただくことをおすすめ致します。万が一ファンデーションの表面が硬くなってしまった時には、表面を薄く削っていただくと元の状態に戻り、再びご使用いただくことが可能となります。
パウダリーファンデーションは、スポンジにとりやすいよう比較的やわらかくプレス(圧縮)してあり、また受け皿の部分は携帯に便利なように、非常に薄くつくられています。そのため、高い所から落としたり、何かにぶつけるなどの衝撃が加わりますと割れてしまいます。また、スポンジに取る際、力をいれすぎても割れてしまいますのでご注意ください。バッグに入れて携帯する際は、なるべく他の化粧品とぶつかり合うことの無いように、ぎりぎりの大きさのポーチに入れて中身がゆれ難いようにすると良いでしょう。ファンデーションのレフィルを詰め替える際、無理に押し出そうとして金皿を変形させないようご注意ください。金皿が変形し、ケースの中でガタツキが発生すると、気付かないうちに小さなヒビが生じ、ほどなく崩れてしまいます。レフィルを取り出す際はプラスチックケースのくぼみに指を添え、そっと引き上げるように取り出してください
化粧下地はファンデーションの肌へのつき・もち・のびをよくし、美しく仕上げたメイクを長く持続させる働きがあります。また、製品によっては紫外線防止や保湿、肌色補正など多機能なタイプもあり、目的に合わせて選択できるようになっています。化粧下地を使用せずにファンデーションをぬったり、乳液やクリームを下地として使うと、ヨレや化粧くずれなどが起きやすく、美しい仕上がりを維持できないことがあります。したがって、ファンデーションの前には、そのファンデーションに合った化粧下地の使用をおすすめします。
口紅は、くちびるの上でなめらかにのびるように、非常にやわらかく作られています。口紅が溶ける温度は45℃~50℃程度ですが、直射日光の当たるところや車中など、高温になる場所に置いておくと、室温の上昇により溶けたり、折れてしまうことがあります。またご使用の際に芯を長く出し過ぎたり、力を入れ過ぎても折れてしまいますので注意が必要です。繰り出す長さは0.5cm~1cm程度を目安にお願いします。
中身をよく混ぜ合わせる必要がある化粧品には、容器の中に金属ボールが入っています。この金属ボールは通常ステンレス製で、さびたり溶けたりすることはありませんので、お肌に悪影響を与える心配はありません。ネイルカラーやコントロールカラー、日焼け止め製品などに使用されています。
香料が全く配合されていない化粧品だからといって、無臭とは限りません。化粧品の原料にはそれぞれの匂いがあるからです。こうした原料臭が不快な匂いにならないよう化粧品の開発技術は進んでいますが、匂いの感じ方には個人差がありますので、敏感な方は気になるかもしれません。店頭テスター等で感触や匂いなど十分ご確認いただき、お客様が心地良いと感じていただけた商品をご使用ください。
処方によってはほとんど状態の変わらない商品もありますが、多くの化粧品は製造後、たとえ未開封であっても、わずかずつではありますが、色、匂い、粘度などに変化が現れてきます。まずは少量出してみて、外観上異常がないかご確認いただき、次に少量塗布して皮膚刺激等を感じなければ、お使いいただいても大丈夫です。
クリームに限らず化粧品は全て、容器の上部に一定の空間を残して中身が詰められています。
これは、温度による中身の体積変化に対応したもので、保管状態や季節によって容器内の温度が上昇し、体積が膨張した場合、中身が容器からあふれたり、容器が割れたりするのを防ぐためのものです。
ジェル状の美容液やクリームの場合、開封直後の商品の表面に丸くくぼみのようになっていることがありますが、これは輸送中の振動や落下など、何らかの衝撃が加わることで容器内で中身が動き、空洞が出来たもので、商品不具合による現象ではありません。工場充填された商品は全数重量チェックを受けた後、出荷されていますので、表示容量はきちんと入っています。ご安心ください。
郵便局の航空便(国際便)を利用する場合、窓口では必ず商品のアルコール度数を聞かれます。これは『郵便法』によりアルコール度数60%以上のものは引火性のある危険物として郵送禁止とされているためです。当社の取り扱い商品でアルコール度数が高いものとしては以下のようなアイテムがあります。
①オードトワレ等の香水類(アルコール度数80~90%前後)
②ヘアトニック類(アルコール度数15~40%前後)
③スティック型ルームディフューザー(アルコール度数40%~70%前後)
なお、化粧水やエマルジョン、シャンプーやボディソープなどの化粧品に配合されているアルコールは数%と極微量で航空便の制限対象とはなりません。
航空法により、機内に持ち込める化粧品類(および医薬部外品)は、一容器あたり0.5リットル又は0.5kg以下、一人あたり2リットル又は2kg以下と定められています。さらに、日本を出発する全ての国際線では、客室内への液体物の持ち込みが制限されています。規定上、100ml以下の個々の容器で、それらの容器を1リットル以下の『ジッパー付き透明プラスチック袋』に入れれば、一人一袋に限り機内持ち込みが可能です。
●航空機の客室への持ち込み制限について
① 液体物のほかにも「ジェル類」や「エアゾール類」も制限対象となります。
② 保安検査後に免税店などで購入したものは機内持ち込み可能ですが、海外で飛行機を乗り継ぐような場合は、その国のルールに従い没収される可能性もありますので事前にご利用の航空会社のサービスカウンターに確認が必要です。
③ 輸入禁止物件に該当する火薬類(花火・クラッカー)、高圧ガス(カセットコンロ用ガス・消火器)、引火性液体(ライター用燃料・ペンキ)、可燃性物質(マッチ・炭)、毒物(殺虫剤・農薬)、酸化性物質(漂白剤)、腐食性物質(水銀・バッテリー)、放射性物質、その他有害物質(磁石・エンジン)、凶器(ナイフ・はさみ)は航空機内への持ち込みが禁止されています。
④ 機内持ち込みの制限事項についての具体的な判断は保安検査場の検査員が行います。
⑤ 制限対象品でも持ち込み可能な場合もありますが、海外においても同様の扱いを保証するものではありませんので、可能な限りスーツケースの中に入れ、航空会社のカウンターで受託手荷物として預けていただくことをおすすめします。
●アルコール類に関する制限について
化粧品で最もアルコール(エタノール)の配合濃度が高いものはオードトワレなどの香水類ですが、機内持ち込みを制限される項目には含まれていません。ただし、機内持ち込み可能な液体物の量には制限がありますので、アトマイザーなどに小分けにして他の化粧品と一緒にジッパー付き透明プラスチック袋に入れて機内に持ち込みます。(ちなみにアルコール飲料の場合、度数70%を超えるものは機内持ち込みも預入も不可です。)
なお、香水以外の化粧品に配合されるアルコールは極微量で、機内持ち込み、預入いずれも制限対象とはなりませんのでご安心ください。
機内持ち込み制限に関する規定は各航空会社によって変わりますし、テロ対策など緊急時は一切持ち込みが許可されない場合もあります。最終的にはご利用の航空会社のサービスカウンターにご確認いただきますようお願いします。