日焼けを防ぐためには紫外線を浴びる状況に応じて最も適切な「SPF」「PA」の紫外線防止用化粧品を選んで使用することがとても大切です。日常生活で必要な防止効果と、スポーツ時や、雪山などのレジャー時に必要な防止効果とでは、当然同じではありません。「SPF20」「PA++」の日焼け止めは、屋外での軽いスポーツ時などの紫外線を防ぐのに適していますが、炎天下の海辺や高山で過ごすときは「SPF30~50」「PA++~++++」の紫外線防止用化粧品をおすすめします。
当社では顔、ヘア、ボディなど身体のさまざまな部位にご使用いただくための化粧品を販売していますが、商品裏面を見ると、「洗顔料」「ハンドクリーム」「ボディソープ」など適用部位の名称が用いられているものがあります。これはお客様が商品を選択するための基準となる名称であり、その商品がどのような部位に用いられるのか、あるいはどのような用途に用いられるかを明確にする目的で記載しています。
皆様ご存知の通り顔や頭皮、ボディでは肌の性質が異なるため、汗や皮脂の分泌量にも差があり、清涼感やベタつき感の感じ方も異なります。そのため、新規に化粧品を処方開発する際は、使用する部位の肌質に合わせ、最も快適に、効果的に使えるよう処方を組んでいきます。例えば、一般的なボディ用化粧品は消費者ニーズに合わせ、ベタつかず、さらりとした感触に処方組みされる場合が多いので、ボディ用日焼け止めクリームなどはお顔用に比べ、軽めの使用感に仕上がっています。ボディにつけるには最良の処方組みですがこれをそのまま、顔につけた場合はどうでしょう。お顔の肌質には合っていませんので保湿不足で、少し多めに美容液やクリームをつけないと乾燥が気になるかもしれません。
ボディ用美白エッセンスも同じ様に、顔に使っても何か害があるわけではありませんが、ボディ用としてお作りした商品はボディへご使用いただくことで最も効果を発揮するよう作られています。その点ご理解いただき、お顔用のものをお探しのお客様にはお顔用につくられた商品をご紹介させていただきますので、店頭スタッフにお問い合わせください。
なお、一部の化粧用オイルや化粧石けんのように使用部位を特定していない商品は基本的にはお顔、ボディどちらにも使用可能です。輸入化粧品などで「バスソープ」と記載されている石けんも、お顔への使用が可能です。香りがややきつめでもお客様ご自身が気にされなければ、処方的にはお顔への使用も問題はありません。
当社で販売している入浴剤には、浴槽や風呂釜をいためるような成分(イオウなど)を配合していませんので、通常使用において浴槽を傷つけたりすることはありません。イオウが配合されている入浴剤は金属を腐食させる恐れがありますので、注意が必要です。FRP(強化プラスチック)や一部の大理石の浴槽では、一度に多量の入浴剤を使用すると浴槽表面の光沢を失ってしまうものもありますので、商品の注意書きをよく確認した上で、使用法、使用量を守ってご使用ください。入浴剤の種類によっては、残り湯を長時間浴槽に入れておくと浴槽の底や周りが着色されてしまうことがあります。このような場合には風呂用洗剤、もしくは薄めた漂白剤などで掃除すればきれいになりますが、入浴剤をご利用の際は、少なくとも翌日には湯水を抜いていただくようおすすめします。
健康な髪は自然の生え変わりサイクルによって1日につき男性で約100本近く、女性では約60~70本近く抜けるのが通常です。必要以上に力を入れて髪をひっぱったり、こすったりしなければ、シャンプーが原因で抜け毛が増えるようなことはありません。シャンプーの時に抜け落ちた髪は、もともと抜けるべき髪だったとお考えください。むしろ、何日もシャンプーせずに頭皮を不潔な状態にしておくと、毛穴につまった皮脂に常在菌(じょうざいきん)が繁殖し、その刺激が原因となって、髪が抜けやすくなることがあります。適度なシャンプーで頭皮・頭髪を常に清潔に保ちましょう。
●常在菌(じょうざいきん)とは・・・
主にヒトの身体に存在する微生物(細菌)のうち、多くの人に共通してみられ、病原性を示さないものを指します。常在菌の種類は多種多様で、地域環境や生活習慣および身体の部位により違いが見られます。基本的には人の健康に影響を与えませんが、免疫力の低下によりトラブルの原因となる場合があります。
シャンプー後に髪を整えるという役割においては、どれも基本的な効果はほぼ同じです。シャンプー後の髪のクシ通りを良くして静電気を防止し、髪にツヤを与えてくれる製品のことを「ヘアリンス」と呼んだのがはじまりです。ヘアリンスが市場に多く出回るようになった頃から痛んだ髪を健やかな状態に導くことを目的としたヘアケア製品が、各メーカーごとの基準で「ヘアコンディショナー」「ヘアトリートメント」「ヘアパック」などと称して登場してきました。同じような名称であっても、メーカー毎、ブランド毎に、その製品の目的や効果の範囲が異なります。商品裏面の注意表記をよくご確認の上、使用目的に沿った商品をお選びくださるようお願いします。
養毛料と育毛料はどちらも毛髪と頭皮を健やかに保つ製品ではありますが、期待できる効果には若干の違いがありますが、薬事法上は明確な区分はされていません。ハウスオブローゼで販売しているヘアトニックやスカルプローションは「育毛料」に該当します。
◎養毛料:「化粧品」に類し、フケ、かゆみを抑えて不足しがちな水分、油分などを補給し、 毛髪と頭皮の健康を保ちます。
◎育毛料:「医薬部外品」に属し、育毛、脱毛予防、発毛促進、フケ、かゆみを抑えるなど より直接的な育毛効果が備わっています。
現在発売されているリンスやトリートメントは成分が髪に吸着する力が強いのですすぎによって効果がなくなってしまう心配はありません。リンスやトリートメントをよく髪になじませた後は、シャンプーと同じく十分にすすいでください。すすぎ不足によってリンス成分が頭皮に残ったままでは、かゆみやフケの原因にもなりかねません。ただし、他社品などで髪を着色するカラーリンスやクセ毛直し効果のあるリンス等特殊なものはすすぎ方が決められていることもあります。必ず説明書をよく読んでからお使いいただくようお願いします。
シリコーンはヘアケア商品のみならず、スキンケアやメイクアップ商品にも多数使用されています。シリコーンが頭皮に蓄積し、毛穴を詰まらせ、抜け毛やかゆみの原因になるなど色々と言われていますが、現在のところ科学的に立証されたものではありません。一般的にヘアケア商品に使用されるシリコーンは、毛髪表面に皮膜を形成するものが多く、髪を保護する特性に優れています。特にダメージヘアにシリコーンは有効で、洗髪の時やすすぎ中の毛髪同士の摩擦を軽減し、指通りを滑らかにしツヤのあるしっとりと落ち着いた感触を実現する等、様々な効果を発揮します。パーマ剤やカラー剤が浸透し難くなると考える美容院や美容師さんはシリコーン無配合のヘアケア剤をおすすめしているようですが、シリコーン自体は決して毛髪や地肌に悪影響を及ぼすような成分でありませんのでご安心ください。
近年、髪にも頭皮にもやさしいと言われる、アミノ酸系洗浄成分配合のシャンプーが人気です。ハウスオブローゼには『カモマイルド シャンプー n』『バオバリッチ ダメージケア シャンプー』『メイプリーゼ ナチュラルバウンス シャンプー』など、植物の恵みで健やかな頭皮と美しい髪へ導いてくれる魅力的なヘアケア商品が揃っています。 当社の商品ではカモマイルドシャンプーにアミノ酸系洗浄成分を配合しておりますが、ハウスオブローゼではアミノ酸系以外にも、タウリン系やベタイン系など、低刺激でマイルドな洗浄成分を使用したシャンプーもございます。もし髪質に合うかご心配でしたら、パウチサンプルをご用意しておりますので、実際お試しになってみてはいかがでしょうか。
香水やオーデコロン等のフレグランス類は、香料をアルコールに溶かした大変デリケートな製品です。これらの製品は、使用の都度、アルコール分が徐々に揮発していくので、買ったばかりの新品と比べると、使用中の商品は少しずつ色が濃くなり、香りも濃厚になり、熟成していくのが通常です。使用時香りの変化が気にならない程度であれば、多少香水の色が変わっても使用に差し支えありませんし、体に害を及ぼすこともありません。そのフレグランス本来の香りを長く楽しんでいただくためには、使用後は容器のキャップをきちんと閉め、温度変化の少ない常温の場所に保管するよう注意しましょう。開封後は1年位を目安にご使用いただくのが理想です。
香りの印象は、気候や体調、商品の保管場所によっても感じ方が微妙に異なります。また、同じ香水でも開封直後としばらくたってからでは、印象が微妙に変わることがあります。これは、最初に香り立つ「トップノート」の新鮮な印象の香りが、香水を使っていくうちにアルコール分とともに少しずつ揮発して減っていくためです。やがて香水を使い終わる頃には後に残る「ミドルノート」や「ラストノート」の印象が強くなり、香りの熟成が進み、香りが濃縮されたように感じます。そのため、新品の香水を開封した時には、まるで別の香りのように感じることがあります。香りに敏感なお客様の場合、原料の微妙な香り立ちの差や、天然原料のロットぶれ等により、変臭としてその違いを感じてしまわれることもありますが、製品の香調変化の許容範囲については厳正に管理されており、検査を通過した商品のみが販売を許可されています。
香水やオーデコロンには、普通の化粧品より濃度の濃い香料が配合されています。また、香料の種類も非常に多岐に渡ります。そのため、香料の性質などによっては、香水やオーデコロンをつけて長時間直射日光を浴びると、紫外線の影響で肌がカブレたり、かゆくなったり、肌にシミを作ったりする場合があります。香水やオーデコロンは直射日光が当たる場所にはつけないように注意しましょう。
一口に香水といっても「香水(Parfum)」から「オーデコロン(EaudeCologne)」まで、香料の濃度(香りの強さ)と持続性によって種類が分かれます。香水の種類を表にしてみると以下のようになります。
●フレグランス製品の種類
種類 | 香科の濃度 | 持続時間 |
パヒューム (パルファン) |
15~25% | 5~7時間 |
オードパヒューム (オードパルファン) |
10~15% | 4~6時間 |
オードトワレ | 5~10% | 3~4時間 |
オーデコロン | 3~5% | 1~2時間 |
●香水をつける場所
香水の種類によりつけ方も若干異なりますが、基本的には太い血管の通っているところ、体温が高い場所につけていただくのがおすすめです。
①耳のうしろ…体温の高い場所なのでよく香ります。日に当たりにくいため、紫外線の影響も受けません。
②ひじの裏側…体温が高く、脈打つたびによく香ります。
③手首の内側…脈打つたび香ります。香水をつけた後はあまりこすらず、軽くおさえるようにします。
④ひざの裏側、足首…歩くたびにほのかに香ります。
※お肌の弱いお客様の場合は直接肌にはつけずに、ハンカチやコットンなどに香水を含ませて香りを楽しむのも良い方法です。
★つけてはいけない場所
直射日光の当たるところはもちろん、わきの下は汗と混ざってしまうのでつけないようにしましょう。顔への使用も避けましょう。衣服に直接ふりかけるのもシミの原因となるので避けて下さい。
●香水のつけ方
アトマイザーでつける場合は素肌に2、3ヶ所、10~20cm離してスプレーします。空中にスプレーして、その下をくぐる方法もあります。指で直接つける場合は6~7ヶ所につけます。重めの香りは下半身に、ライトな香りは上半身にとつけ分けると、自分自身が香りで疲れてしまうことも無く、心地よくお使いいただけます。また、濃度が低いものほどカジュアルな場面でのご使用がおすすめできます。
ご使用後のすすぎ不足などが原因で、カビなどの微生物が繁殖したものと考えられます。ひのきのボディブラシは使用後ブラシの毛をよくすすぎ、水気を切って倒れた毛を起こし整えてから風通しの良い場所で陰干しします。直射日光に当てますと木がヒビ割れてしまいますのでご注意ください。万一毛がからまってしまった場合には、ブラシをぬるま湯につけて先の尖った棒や荒めのクシなどでゆっくり解きほぐしますと元にもどります。
特定の部分、例えば親指(もしくは小指)部分だけすぐに破れるといった場合、お客様の足の形、指の長さ、体重の重心のかかり方により、破れが生じやすくなっている可能性が考えられます。当社の絹の靴下は、就寝時に履いてお休みいただく商品ですので、通常の靴下のように室内を歩き回ったり、外出時にご使用いただくなどされますと、すり切れて破れてしまう場合があります。 当社ではシルク製品を数多く取り扱っています。シルク製品のご注意表記をみると、先ず漂白剤の使用を禁じているのがわかります。動物性タンパク質である絹は、塩素系漂白剤を使用すると絹繊維自体が分解され、ボロボロになってしまいます。また、絹は非常にデリケートな素材ですので、洗濯機で洗ったり、乾燥機を使用すると生地が傷み、商品寿命が極端に短くなりますので、取扱いにご注意ください。
シルクは紫外線を吸収し、変質しやすいので、直射日光に当てたり蛍光灯の光に長い間曝(さら)されると、黄変(おうへん)(黄色く変色すること)したり、生地を傷めることがあります。日常生活の中で黄変の原因となるものは、紫外線、空気中の酸素、及び高熱と考えられます。高温に触れる恐れのあるものと言えばアイロンがけくらいなので、高熱による黄変は注意すれば避けられますが、問題は光と酸素です。いずれも人が生きるために必要不可欠なもので、避けるのは難しいのが実情です。黄変は絹の宿命とも言えますが、同じくたんぱく質繊維である羊毛や、科学的に良く似た構造のナイロンも、絹より進行は遅いとは言え、徐々に黄変していきます。絹の黄変を完全に防ぐ確実な方法は、残念ながらありませんが、なるべく進行を遅らせるためには、洗濯後は影干しすること、直射日光や蛍光灯等の紫外線に曝(さら)さないようにするなど工夫が必要です。
肉眼では見ることが出来ませんが、私達の生活環境には多くの微生物が生息しています。これらの微生物の多くは人の健康に何ら影響することなく、それぞれ自然界の循環の中で重要な役割を果たしています。空気中にはカビなどの菌がたくさん存在し、空気中の塵にくっついて浮遊しています。それらが室内に落下し、食品や化粧品、タオルやスポンジに付着しても、私たちは全く気付きません。生活環境の至るところに生息している微生物は水分と微量の栄養源があれば容易に増殖し、菌の数が相当量増えてからようやく人の目に見えるようになるのです。 使用後のタオルやスポンジに石鹸成分や垢などが落ちきれず残留すると、それが栄養源となってカビやバクテリアなどの微生物が繁殖しやすくなります。カビやバクテリアなどの微生物の繁殖を防ぐためには、微生物の栄養源を絶ち、濡れたタオルやスポンジを早く乾燥させることが大切です。使用後のタオルやスポンジは微生物の栄養源となる石鹸カスや汚れを除去するため十分すすぎ、湿気のある浴室などは避けて風通しの良い場所で乾かしていただくと良いでしょう。熱帯夜が数日続くと微生物の動きが活発になり、より一層カビや変色などが起こりやすくなりますので注意しましょう。
つげのブラシ(椿油仕上げ)は、最高級のつげの木に、椿油をたっぷりしみこませて作られた当社でも大変人気のあるヘアブラシです。この商品のご使用上の注意欄を見ると、 1.『熱湯をかけると破損や変形する恐れがある』 2.『汚れた場合は乾いた布でふき取る』 3.『直射日光を避け、水分のかからないところに保管する』 と書かれています。これらの情報から、この商品は水を嫌う商品であるということがわかります。また、直射日光に当てると木がヒビ割れてしまいますので、誤って濡らしてしまった場合は布で水気をふき取り、陰干ししていただくようお願いします。
当社では天然素材のボディタオルを数種類取り扱っていますが、天然素材のボディタオルは泡立てにコツが必要です。まず、石鹸よりもボディソープの方が泡立てやすいこと、泡立ての際は少しずつお湯を足しながら、タオルに空気を含ませるように擦り合わせる。これを何度か繰り返すことで泡が立ちやすくなります。また、絹のタオルは石鹸と相性が悪く、特に絹100%のタオルはほとんど泡が立ちません。元々絹のタオルは石鹸等泡立てて使用するものではなく、お肌の表面をゆっくり時間をかけて滑らせるようにマッサージすることで、お肌に吸着しながら汚れやアカを落としてくれるものですので、泡立ちが悪くてもきちんと汚れは落ちています。乾燥肌や肌荒れ等でお悩みのお客様の場合、洗浄力が高めのボディソープ&固いタオルでゴシゴシ洗いすぎていることも原因の一つと言われています。お肌にやさしい天然素材のボディタオルをぜひ一度お試しください。
「薬用化粧品(医薬部外品)」は、化粧品と医薬品の間に位置するもので、肌アレ防止、ニキビ防止、日やけ防止、育毛など、特定の目的に対して効能・効果を認められた有効成分が、一定の濃度で配合されている製品のことをいいます。「薬用化粧品」は、「薬用」と表示されていても、あくまでも「防止」を目的としたもので「治療」する「医薬品」ではありません。使用方法や使用目的は化粧品と同じで、常用できる製品です。